2020年の年間ベストアルバム~邦楽編~
1.2020年の邦楽
2.年間ベストアルバムについて
今回の判定基準
1月からふわふわ考えてましたがこんな感じです。
・1曲が強いタイトルがあろうが、アルバム全曲を聴いて評価
・よく聴いているアーティストは判定厳しめ
(ポリシックスとナードマグネットが毎年ランクインしてしまうため)
・2020年1月~11月のリリースが対象(12月は追いきれなかった・・・・ため)
・シングルは対象外
・EPは対象だが、アルバムよりは判定が厳しくする。
・以前のランキングにランクインしているアーティストはさらに厳しく
アルバムの構成含め、今まで出会わなかったアルバムを高めに評価しています。
結果は発表しているけど理由は言ってない!!というわけで始めますよ!!!
10位
King Gnu/CEREMONY
来年は新しいフルアルバムが出るのでそれにも期待。クセの強いシングルめちゃくちゃあるけどどう収集つけるんかな・・・・
などなど、否の意見が多かったんですが、私は「アルバム」としてこの作品を恐ろしいくらいのストロングなパワーで落とし込んだことに凄まじさを感じました。
だってあんだけヒット飛ばしてる曲入れまくったらアルバムじゃなくてコンピレーションみたいになるわ! すでに曲のイメージが先行してるやん! と思ってた人なので、アルバム通しで聴いて「よくここまでアルバムに落とし込めたな……」と驚きながら聴いてました。
曲順と途中のインタールードで曲を繋ぎ1つの作品としてつくるというのは、今現在の1曲でのヒットを飛ばすことが主体のプレイリスト文化に逆行しているとは思いますが、私は今後も失って欲しくない要素だなと思いますよ。
通しで聴いてようやくわかるというのは、満足感もあって良い。
まあ一番いいのは曲単体で先行配信してメガヒットして、それがアルバムの核になっているというのがいいんでしょうけど。(さすがに白日は自分で聴き込みすぎてアルバムから浮いてましたが)
配信曲以外の曲もSympaからの系譜の曲調で好き。
King Gnu自体も足元を固めるための一年と言っていたので新しいアルバムもこんな感じになったんでしょう。 それでもスゴいけどな!!
新しいアルバムを出すときには、また新しいビックリがあるんでしょうね……何をしでかすのだろうか。
というわけで、Twitterでは呟いてませんでしたが、このKing Gnuのアルバムが今回のベストの基準となっています。
アルバムとしての構成力、曲の強さ、そして何より(作者が)新しさと驚きを感じられたかどうかという点でKing Gnu「ceremony」よりも優れていると思ったアルバムが9位以降のものになります。
各アルバムのリードトラックのMVとSpotifyのリンク載せておきますね。
てなわけで9位をどうぞ。
9位
Attractions/POST PULP
8位
藤井 風/HELP EVER HURT NEVER
今年の若手アーティストの顔(アルバム)。
たしか配信のイベントきっかけで知りました。 Spotify見返すと月間の好きなものプレイリストに入ってましたわすげえ。 完全に忘れててFM802のヘビロテで「優しさ」が流れまくってて、アルバムがリリースされたことを知りましたがね…
アルバム曲全てMV作成というストロングスタイル。
センス光るメロディーと岡山弁の特徴ある声!っていうのがブワーっとレビューとか見てたら書いていたのですが、私は山崎まさよしとか青い蝶の時代の秦基博がめちゃくちゃ好きだったので、このタイプの若手のアーティストが表舞台に出てきたのが個人的に嬉しかったというのもあって今回のベストに選出しました。
え、武道館やるの……?来年またデカくなりそうですね。
7位
ROTH BART BARON/極彩色の祝祭
男声ウィスパーボイスで実験的な曲っていうとトムヨークしか思い浮かばない自分に少し悲しくなりましたが、そのぐらいのスケール感のアーティストという印象でした。
普段聴かない分野であり、それでもなお耳に入ってくる衝撃は、このアーティストは今見ておかないといけないアーティストだと思い、気づいたらワンマンライブのチケットを抑えてました(マジで最高だった)
現代的なフォークソングの手法……と言われてもピンと来なかったんですけど、森の中や自然の中で歌っているような幻想的な面もあるんだけども、日常にいつのまにか入り込んでいるような身近さもあって、不思議な感じがとてもすき。
私自身が持っていたフォークのイメージとは異なる、「もう一つの側面」という意味でのオルタナティブなものになると思ったり。
まあでも、そないにこのフォークのジャンルに詳しくないので、こんな感じのアーティストあれば教えてください。
奇妙礼太郎くらいしか知らねえ!!
6位
5位
jizue/Seeds
4位
Weave/The Sound Ⅱ
3位
Age Factory/EVERYNIGHT
2位
ドミコ/VOO DOO?
この位置にランクインした理由の大部分は今年レコードプレイヤーを導入したことです。
コロナで時間が有り余ってたので部屋の大改装して、念願だったレコードプレイヤーを置く場所を確保。 これによりCDの他にレコードも買うようになりました!!!
ああ金がまた飛んでいく!!!
まあでもレコード導入でコレクションにしかなっていなかったアーティストのレコードも聴けるようになったので良いからセーフセーフ。
導入後にアクモンとかRadioheadとかKraftwerkとかいろいろ買っていた中に、去年発売されたドミコの「Nice Body?」がありました。去年にチラッと聴いてた記憶。
これダウンロードコードついてると勘違いして買ったんですよね……
パソコンに音源として取り込めんでもまあ聴くか……という気持ちでレコード針を。
[word_balloon id="unset" src="http://first-eye.com/wp-content/uploads/2019/04/Paper..2.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]……なんで去年ベストに入れてなかったの私……[/word_balloon]
多分レコードの音質とドミコの音楽がめちゃくちゃ合ってたんですよね。少し荒い感じのギターと乾いたスネアの音とデカい音で聴きたい感じ。
あとレコードは当たり前だけど巻き戻り機能なんてないし、片面全部聴き終わらないと止まらないので、1曲目のペーパーロールスター良かったな~と思ったら盤の最初から聴くしかないんですよね。
ってなると延々同じ曲順で聴くことに。そうすると思ってくるんですよ。このアルバム、変動するロックをギターのリフで押し出してたのもあってめちゃくちゃええやんけ!!!
ロックだけじゃなくて、ちゃんとロールがある!!最高!!!
とドハマリしてる間に今作EP「Voodoo?」が発表。この曲数でEP…?
1曲目の「化けよ」からサイケな印象もあったりリードトラックの「ビリビリしびれる」でバシッとキメたり、ジャンルに縛られない変容する一筋縄ではいかないバンドというのがわかる作品で、よりいっそう好きになりました。
前見た時よりスゴくなってるんやろなあ……去年のベイキャンでなぜ見なかった私。
今年のベストアルバム(1位)
Gezan/狂(KLUE)
このアルバムに対してもう私が言うことなくない???????????
いろんな名ブロガーやらインタビューしてるからもうそっちを呼んでください……
「今の状況を預言したかのようなアルバムで、今年の一枚にふさわしい!」
……とかは正直微塵も思っていなくて、単に今年聴き始めたというのと、聴いたときの衝撃度が今年の中でブッチぎりでスゴかったからという単純な理由です。
好きは社会の状況で左右されん。
本当にアルバムとして速さ(BPM)を統一して展開していく離れ業をやってのけてるアルバムは、心地いいと共に暴れたくなる衝動を詰め込んだ曲もあったりして、その統一されたバラエティ感もスゲエ良かったです。
あと、結構な曲が先にライブで披露されてて、イメージ先行されているはずなのにアルバムのコンセプトに合っているというのはマジでスゴい……
もちろんアルバム買って即ワンマンライブのチケットを取りました。
コロナで延期になりまくってていつ見れるのだろうか……チケットは握りしめたまま、30分だけ集まる部族としてその時を待ちます。
最後に
今年もいいアルバムと曲たちに出会うことができました。
それも色々な曲をオススメしてくれるTwitterの住民とイベントやライブの音楽仲間とSpotifyのおかげです。
今年はジャンルの沼にハマりかけたのですが、来年は大いに浸かっていくことでしょう・・・
今邦楽で気になっているのは現代ジャズとkawaii musicですね。
来年も面白い、脳に衝撃をもたらしてくれる曲に出会えることと、何も考えずにアホみたいにライブハウスで遊べることを願って、今回の邦楽年間ベストを締めたいと思います。
洋楽はまたTwitterで発表してから記事作成に入ります。ようやく決まったよ!!!
Twitterにも上げてた、今回の年間ベストから1曲ずつ選曲したプレイリストと、全部まとめたプレイリストを載せておきますね。
10曲選曲。
全部。
洋楽編は年内には絶対仕上げます。ではまた。